UEFAのプラティニ会長「レアル・マドリーの投資は常軌を逸脱している」
UEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長は仏紙『レキップ』に対し、今夏の移籍市場でレアル・マドリーが実現させている大型移籍について「常軌を逸脱している」と評し、同クラブが推し進める補強計画に一石を投じた。
「レアル・マドリーは金融機関からのバックアップを受けて、(クリスティアーノ)ロナウド獲得に支払った移籍金を捻出(ねんしゅつ)したのだろう。だが、個人的な意見を言わせてもらえば、1人の選手にどうやったら8000万ポンド(約129億円)も費やすことができるのか理解できない。何か腑に落ちないところがあるのは確かだが、クラブにそれだけの金額を払う経済力がある以上、私には肩をすくめるしか方法はない」
一方でプラティニ会長は、今後各クラブの間に財政的な不公平が生まれないよう努力する意思を示したものの、その計画には少なくとも2、3年の歳月が必要であることも認めた。
このような現状を踏まえ、この程リトアニアで開かれたUEFA執行委員会の場で、デイビッド・テイラー事務局長は、欧州のクラブが採用している財政システムの話題に触れるとともに、今後の方向性を提示した。
「欧州のクラブは出費をもっと抑える努力をすべきだ。選手への給与が固定していない以上、移籍金も、該当選手がクラブにもたらした収入を基準にして設定されなければならない。さらに、欧州のクラブは下部組織の育成をはじめ、各クラブが独自に有している資産にもっと投資すべきだ」
まあ、金があるところが好きなように使うこと自体はとめられないと思う。金があればフットボールは勝てるというものではないということは、既にペレスは証明済みだからそんなに心配することはないと思うのだが。
ただ、今シーズンの金の使い方は、確かに常軌を逸している。