2009年04月14日

僕はきれいな左翼

冷たい声

この週末、カルデロンのり子さんが通い始めた中学校の近くで「不法滞在外国人を叩き出せ」などと叫ぶデモが行なわれたことを知りました。カルデロンさん一家をめぐる経緯について、論じるべきことは多くあると思いますが、親と引き離されようとしている13歳の子どもの耳に届くところで「犯罪者」だの「出ていけ」だのシュプレヒコールをするというのは、何とも思いやりのないことだと思います。

滞在資格を持たない外国人、別れわかれになりつつある家族、小学校を卒業したばかりの子ども(たぶん、まだ新聞だって読みこなせないと思います)。カルデロンさんたちは、いろいろな意味で弱者です。意見の正否はともかくとして、そういう弱い立場の人をののしることによって自分が何かよいことをしていると思い込む人って、どんな人なのでしょう。

子どもに残酷な心の傷を与えかねないことを知りつつ、学校の横を通るデモ・コースを許可した蕨警察署もひどいと思います。排斥を唱える人々と警察という権力が不連続ではないとも考えてしまいます。

100人で3人をいじめるデモが行われる国

形式的には、市民の会の行ったことは政府が在日外国人に「特別永住資格」などを与えることに反対するデモということになっているかもしれませんが、デモを行った場所およびホームページで主張していることをみれば、これは明らかにカルデロン一家3人に向けられた威圧行動であり、パワーハラスメントを構成する人権侵害にも当たることだと思います。

日本はもはや自国民だけでは国家を支えていくことができないくらい少子化が進み、今までと同じようにあるいはそれ以上に、これからも外国人に国を支えてもらわなくてなならない状況にあります。「在日特権を許さない市民の会」の皆さんが、その状況を理解した上で在日外国人の権利拡張に反対しているのだと信じたいですし、そういう意見があってもかまわないと思います。しかし、そうした意見はあくまでも国政の側に向けて発せられるものであるべきであり、個々の外国人に向けて意見を言うだけではなく行動まで起こしたらそれはもはやテロです。

我々は戦後、きちんと民主主義を教えられてきていないために、こういう時にどのように行動したらよくわからないということも理解できなくはありません。日本の政治がうまく機能していないことにも共感します。

しかし、ごくごく普通の感覚として100人で3人をいじめることが悪いことだということくらいを理解する感性は持っていて欲しいのです。

だがちょっと待ってほしい。カルデロンのり子が「憲法9条を改正せよ!」と叫んだら、お前らは手のひらを返したりはしないだろうか?

タグ:サヨク
posted by ミラクルさん at 23:03| Comment(5) | TrackBack(0) | 蕨キチガイ劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
引用された文章の著者です。トラックバックをもらいました。

「手のひらを返す」って、何をするということですか? カルデロンのり子さんに向かって「出ていけ」と冷たい声を浴びせるデモをするだろうということですか? 私は自分がそんなことはしないと自信をもって言えます。

「お前ら」というのが私の他にだれを指して言っているのかが分からないので、他の人の行動の予測は私にはできません。そもそも、あなたの頭の中にある「お前ら」は、現実社会で集団を形成しているのか、とても疑問です。
Posted by うに at 2009年04月14日 23:48
あ、コメントを書き始めた時には、私の記事しか引用されていなかったのですが、投稿したら、stochinaiさんの記事も加えられたことに気がつきました。

私とstochinaiさんで「お前ら」ということですね。私はstochinaiさんのブログの古くからの読者です。彼もまた冷たい罵声を浴びせるような人ではないと強く思います。
Posted by うに at 2009年04月14日 23:56
>うにさん

うにさんは確か二度目ですな。うちに来るのは。

>「手のひらを返す」って、何をするということですか? カルデロンのり子さんに向かって「出ていけ」と冷たい声を浴びせるデモをするだろうということですか?

デモはしないかもしれないけれども、本人に直接出て行けって言うくらいはすると思ってる。あなたは自分で自信があると断言するけれども、おいらは経験則上人権を声高に主張する人間の人間性は全く信用してません。

まあ、支援したい人が支援すればいいとは思っています。

ぶっちゃけのり子さんが日本政府を叩く格好のネタになるから持ち上げてるんだろうと。ま、今すぐ結論が出る問題でもないですが。

>私とstochinaiさんで「お前ら」ということですね。

うーん。これはあれなんだが、ぶっちゃけお二人が割と穏当な言葉でのり子支援側に立っていたので取り急ぎ代表として。<strong>本来はのり子さんを支援している全員に言いたいことです。</strong>ついでに言えばあなたがTrackBackを投げた村野瀬は馬鹿でレイシストで野蛮人です。

http://miraclemiracle.seesaa.net/article/117398357.html#comment

逆に聞きますがね、暖かくてハートフルなら法律はガン無視でいいんですかね? 本来この件については法か情かという古い問題で、法治国家なら100年以上前に決着がついている問題なのです。在特会が「政府は法を守れ!」と主張することはどんなに冷たくても何も問題はありません。非常に残念ですが。

もちろん連中の本音は違います。現場で見ていたおいらが太鼓判押します。しかし、この建前を剥ぎ取らないで何を言っても「法律を守れ!」の一言で終了なのです。しかも「この犯罪者め! 暴力反対!」のおまけつきです。

さて、暖かくてハートフルなら法律はガン無視でいいんですかね?
Posted by 管理人 at 2009年04月15日 00:28
私は、のり子さんという13歳の(今回、在留許可を得た)子どもに罵声を浴びせるのがよくないという主張はしましたが、それ以外のこと(例えば、彼女の両親に滞在が認められるべきか否か)については「論じるべきことは多くある」と書きました。法律を無視しているつもりはまったくありません。

素直に読んでもらえるように書いているつもりなんですけどね。あなたの色眼鏡の色は強すぎるようです。
Posted by うに at 2009年04月15日 23:56
>うにさん

論ずる時点でだめでしょ。「法を無視する野蛮人」といわれても仕方が無いですよね。論ずるまでも無く両親はフィリピンに一旦帰るべきで、再入国できるかどうかは日本政府の知ったことではありません。

法律があまりにも情が無くてかわいそうだと思うならば法を変えるべく努力をすればいいのです。それでもカルデロン両親には間に合わないかもしれませんがそれはルールです。ルールを破ったものは処罰されても仕方がありません。

>あなたの色眼鏡の色は強すぎるようです。

おいらは光刺激で癲癇起こすでな。このくらいでちょうどよいと思ってるよ。
Posted by 管理人 at 2009年04月16日 00:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/117479485
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。