2009年01月22日

長いナイフの夜

2008年12月に視聴者から寄せられた意見

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 未成年のアイドル歌手が「ヒトラーおじさんはやさしいおじさん」などとヒトラーを礼賛したそうだ。この番組の制作者は何を考えて番組を制作しているのだろうか。軽い冗談のつもりだったのだろうか。独裁者ヒトラーは、自身の人種差別意識からユダヤ人数百万人を虐殺し、その野心から周辺国を侵攻して数千万人を殺し、欧州・アフリカの数億人を抑圧した罪深い戦犯だ。「優しい」だの「癒し」だのとは冗談でも許されない。中学・高校で社会科の勉強はしなかったのだろうか。同時に、下請けの作った番組をチェックもせずに放送したテレビ局の無責任・無神経にも呆れる。お馬鹿タレントなどの様に、無知・無教養を競い合い自慢する奇妙なテレビ界の風潮が根底にあるのだろうが、こんなことはやめてほしい。視聴率獲得のために無知で非常識な番組を垂れ流すのなら、テレビは社会の害であり敵でしかないことになる。テレビ界の凋落もここまで来たかという感じだ。

nkskの言うことでテレビ界の凋落までかたられちゃな。スーパーアイドルだな。

ただ、アドルフ・ヒトラーがnksk位の年齢の少年少女に対して優しいおじさんであったことは事実だし、彼の演説にある種の心地よさを感じるのも事実だろう。nkskがその部分を捉えてテレビで「ヒトラーの知られざる一面」として発表するのは特に構わないのではないかと思ったりする。もちろん周囲が適切なフォローを入れることが必要だし、それを舞美や梅さんに期待するのも酷な話だが。まあ、大人の側がそんな目を血走らせてぎゃんぎゃん言うほどのもんじゃないよ。

他方、こんな風にえらそうに放送倫理・番組向上機構に投書してくる人間は果たしてアドルフ・ヒトラーについてどのくらい知った上で発言しているのだろうか? 戦争犯罪者だ! 許せない! 程度の認識でしかないと思うのだが。思うに第二のヒトラーを生み出すとしたならばそれはnkskではなくこういうことを居丈高に主張する人間が生み出すものだと考える。

posted by ミラクルさん at 13:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 娘。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
稲垣武の「悪魔祓いの戦後史」で、戦争直後に朝日新聞が「スターリンは子供好きのおじさん」とよいしょ記事を書いた話を思い出しました。
Posted by 静流 at 2009年01月23日 10:50
>静流さん

朝日小学生新聞の例と違うのは、朝日新聞は明らかにスターリンについてある程度の情報を持っていた上で、何も知らない小学生にその明るい面だけを伝えたと思っています。まあ、これはよく言って洗脳というべきなんじゃないかと。

他方nkskはよく知らないで発言して、よく知っている人から突っ込みを受けている点で、これは早とちりとか若さゆえの過ちとかだと思うのです。まあ、この件でnkskがこういう問題をテレビで不用意に発言しなくなるような知恵を身につけて欲しいと思うし、逆にアドルフ・ヒトラーという人間について深く考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。大人の側が居丈高にぎゃんぎゃん言うもんじゃないと。ある意味これは大人の側の教育の敗北ですよ。

おいら個人としてはスターリンとヒトラーのどちらかを友人に持たなければならないとするならば、ヒトラーにするでしょうね。ウィーン時代から友人だったら「お前の絵は絶対に凄いからもっと頑張れ頑張れ」って励ましたと思う。スターリンは本当にわけがわからない。ヴォロシーロフもベリヤもモロトフも「お前は何を言ってるんだ?」って年中思っていたろうな。
Posted by 管理人 at 2009年01月30日 12:19
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